
アレルギー診療
アレルギー診療
アレルギーは、私たちの体が「自分じゃないもの(異物)」に対して、過剰に反応してしまうことです。
本来、体にウイルスなどの異物が入ってきたとき、免疫という体の防御システムが働いて、体を守ってくれます。アレルギーは、この免疫システムが、花粉やハウスダストなど体に害のないものまで異物とみなしてしまい、過剰に攻撃してしまうことで起こります。
この過剰な反応が、くしゃみや鼻水、かゆみなどのつらい症状を引き起こします。
アレルギーは、その人が生まれつき持っている体質(遺伝)や、生まれてから後の環境などによって決まり、人それぞれ原因も症状もさまざまです。
当院では、アレルギーの症状でお悩みの方の診察を行っています。「アレルギーかな?」と思ったら、お気軽にご相談ください。
以下の症状でお悩みの方は、ご相談ください。
◎花粉症やぜん息でお悩みの方、何に対するアレルギーかわからずお困りの方などお気軽にご相談ください。
アレルギーの主な病気と治療法についてご説明します。
ぜん息は、せきや痰(たん)、呼吸が苦しいなどの症状を繰り返す、呼吸器の病気です。ダニ、ハウスダスト、イヌ、ネコなどペットのフケや毛などのアレルギーが原因で起こる場合や、気候の変化、タバコやアルコールによる刺激などアレルギー以外の原因で起こることもあります。
花粉症は、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどを引き起こすアレルギーです。スギやヒノキなど、原因となる花粉の種類によって時期が異なります。
まずは原因を特定し、ダニやハウスダストが原因の場合はこまめな掃除などで原因物質を取り除くことが重要です。
薬での治療も広く行われており、症状や重さによって、飲み薬や点鼻薬、目薬などを使います。
当院では、花粉症の症状を一時的に抑えるだけでなく、アレルギーそのものを治すことを目指した舌下(ぜっか)免疫療法を行っています。
舌下免疫療法は、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少しずつ体に取り込み、体を慣れさせてアレルギー体質を改善する治療法です。
これまでのアレルギー治療は、症状が出た時に薬で抑える「対症療法」が中心でした。一方、免疫療法は「根本治療」として注目されています。
これまで、注射でアレルゲンを体に入れる免疫療法はありましたが、注射の痛みや、まれに起こるアナフィラキシーショック(重いアレルギー反応)などのリスクがありました。舌下免疫療法は、治療薬を舌の下に置いて服用するため、注射の痛みもなく、自宅で手軽に行えます。
舌下免疫療法は、スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎と診断された方が対象です。
ただし、ぜん息が重い方や、特定の薬(高血圧のベータ遮断薬)を飲んでいる方、治療開始時に妊娠している方などは、この治療を受けられません。
ご自身が治療の対象となるか知りたい方は、お気軽にご相談ください。
この治療は、体質をゆっくりと変えていくため、3〜5年と長く続ける必要があります。
服用方法
1日1回、決まった量の治療薬を舌の下に置いて服用します。
治療を開始した初日は、当院で医師の目の前で服用し、問題がなければ2日目からはご自宅で服用していただきます。服用後は、うがいや飲食を5分間、運動や入浴を2時間ほど控える必要があります。
治療中は、月に1度ほどのペースで通院していただき、副作用や効果を確認します。
治療を始める時期
•スギ花粉症の場合:
花粉が飛んでいる時期は体の反応が敏感になっているため、新たに治療を始めることはできません。一般的に、6月から11月頃が治療開始の時期になります。
•ダニアレルギーの場合:
時期に関係なく、いつでも治療を始められます。
スギ花粉とダニの両方に対するアレルギーをお持ちの場合は、どちらか片方から治療を始め、症状が落ち着いてからもう一方の治療を始めます。
期待できる効果
副作用について
舌下免疫療法で重い副作用が起こることはまれです。
治療開始直後には、口の中の腫れやかゆみ、喉の違和感などが起こることがありますが、ほとんどの場合一時的なものです。症状が治まらない場合は、すぐにご連絡ください。
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